Owen Pallett 参加!元々はカップルであった二人が紆余曲折を経て辿り着いたネクスト・ステージ!
モントリオールのアート・ロック〜エクスペリメンタル・ポップ・バンド、Braidsのメンバーで、近年はMax CooperやJon Hopkinsの作品にフィーチャーされるなど、そのヴォーカル・パフォーマンスには高い評価を得ているRaphaelle `Ra' Standellと、トラックメイカー、Alexander `Agor' Kerbyによるデュオ・プロジェクト、Blue Hawaiiの2013年の傑作『Untogether』以来となるニュー・アルバムが完成。

前作をリリースしてからRaphaelleはBraidsとしての活動に精力を注ぎ、AlexはLAとベルリンを往来し、様々なディープなダンス・ミュージックに精通していった。未発表曲の発表やBrian Frescoに楽曲「Higher」にChance The Rapperと共にフィーチャーされるなどのトピックはあったもののBlue Hawaiiは実質的に活動休止状態にあったが、2016年に2人の創造への熱意は再燃し、本作の制作へと至る。Raphaelleはインスタント・メッセージでのやり取りで主に感じていた、現代の他者と容易に繋がることができる世界の親密な関係性に関してアイデアを閃き、曲を書き始めた。

本作『Tenderness』はオンラインでの関係のみで制作することに挑戦したコンセプト・アルバム。インターネット上の実際の距離を超えた関係の近さにおける、現実と対比したヴァーチャルな優しさや責任感がアルバムの進行上の重要なテーマとなっている。(同じリビングにいながら携帯電話でやり取りをしている2人のジャケット写真からそのコンセプトが窺える)

主に90年代のダンス・トラックやディープ・ディスコ・カッツの影響を感じさせるサウンドを基軸にRaphaelleのアコギのプレイをミックスすることでトラックが構築されていった。 スムースなハウス・ジャムにRaphaelleの語りかけるようなヴォイスが徐々に熱を帯びていく「Free At Last」で幕を開け、続く「No One Like You」ではBlue Hawaiiらしいエモーショナルなメロディと表現力豊かなヴォーカルが伸びやかに躍動し、Owen Pallettのストリングスの音色をアクセントに展開し、後半には80年代のディスコのサンプリングが心地よく盛り上げる「No One Like You」へと流れる。フロア・ライクなアッパーな4つ打ちが印象的な「Versus Game」、メロウなホーンが印象深く引き込まれる瞑想的なR&B「Younger Heart」、ローファイ・ハウスなタイトル・トラック「Tenderness」など、Blue Hawaiiならではのテイストで展開し、その中で、怒り、ノスタルジア、許し、放棄など様々な感情が聴き手にに去来する。本作は「Bjork meets the xx and DJ Koze」とも称されており、本作のドリーミー且つダンサブルなサウンドは間違いなくBlue Hawaiiの現時点での最高傑作。

BLUE HAWAII / TEDERNESS (CD)

型番 123151974
ポイント 4pt
販売価格 2,000円(税込2,200円)
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